こんにちは!
旅作案内です。
この記事では
下呂市金山の巨石遺跡
をご紹介します。
こちらの記事もあわせてお楽しみください
《室町時代からの日本三名泉 下呂温泉郷は川のせせらぎと街歩き》
《水とともに生きてきた踊りの街で龍神に歓迎され続けた旅~郡上八幡市》
【行先・日程など】
1 観光日程
3月 下旬 木曜日午前
2 主な行先
下呂市金山巨石群
3 移動方法
現地までレンタカー
4 所要時間 半日
【心騒いだ光の体験ツアー】
私が下呂市金山を知ったのは、
前回下呂市に行った時、
2022年の7月でした。
旅先で最初に行くのは
観光情報センターなどです。
周囲に何があるのか。
そこはすぐに行けるのか。
楽しむのに季節は適しているか。
そういう情報を得るには、
観光パンフレットとネット、
必要なら現地の人に確認です。
そこで見つけたのが
光の体験ツアーのチラシでした。
巨石に降り注ぐ
陽の光の写真を見た時、
絶対にここに行きたい!
と思ったのですが、
足の確保が必要であること、
季節が適していないということで、
先送りにしました。
【春分の日に行ける!】
前回持って帰ったチラシで、
今回の下呂旅行プランを検討していて、
「やった!」と思ったのが、
日程に春分の日があること。
太陽暦を体験するのに
春分の日はひとつの節目と言えます。
たまたま組んだ日程で、
節目の日があるなんて、
これを逃す手はありません。
さっそく予約の電話をしました。
ところが春分の日は予約がいっぱい。
翌日でも良ければと提案されて
1日違いで観測に問題はないか確認。
1日で光の入り方が
約4センチずれるということでしたが、
こんな機会はもうないかもと
1日遅れで予約しました。
【光が示す暦】
私たちが光の体験ツアーに参加した、
前日の春分の日は一日中雨でした。
説明員の方に聞いたところ、
昼頃だけ光が入ってきたとのこと。
なにか神秘的な力を感じます。
巨石は金山の山奥にあり、
澄んだ空気もひんやりしていました。
組まれた巨石の間から
差し込んでくる陽の光。
(上から刺した光が
地面に注ぎ季節を知らせる)
(注ぐ光の形がわかるように
写真の向きを調整しています)
ただ組まれているように見える巨石群ですが、
観測しているうちに、
石の上にまっすぐに日が沈んだり、
石の間から入る日の角度や、
差し込んで地面に落ちた陽の形が、
石に掘られたくぼみと合致していたり、
その合致する時期が夏至や冬至だったり。
縄文人が太陽暦を利用していた
としか考えられないという話に、
自分の身辺に遠く古代の空気が、
まとわりついてきた気がしました。
【感動の源】
この光の体験ツアーは
誰でも参加できます。
ただ夏至の時期は、
蝙蝠の繁殖を保護するために、
石室には入れないそうです。
今回行って良かったのは、
ツアーの参加が私たち夫婦だけで、
現物もゆっくりと観察ができて、
説明の方にも質問し放題だったこと。
すべてが計算されつくした配置になっており、
自分の目でひとつ確認するたびに
心が揺さぶられる思いを繰り返しました。
毎日見ていた太陽と、
自分たちの生活の必要性から、
生きた暦を作った縄文人の知恵は
現代にあって薄れてしまった、
私たちの原始的な本能に根差した力を、
見せてくれた気がします。
遺跡のすばらしさを堪能して
春分の日から1日遅れで、
逆にラッキー!という気分でした。
【まとめ】
初めてこの遺跡のことを知って
瞬時に「行きたい!」と感じたのは、
そこに呼ばれたのだと思っています。
実際にこの遺跡に行ってみて、
その思いはさらに強くなりました。
(古の街道)
一方で私たち素人でさえ
この遺跡は世界的に見ても
貴重なのではないか?
と思うにもかかわらず、
「縄文人にそのような知恵はなかった」と
この遺跡を否定する
専門家と呼ばれる人たちがいて、
発掘した遺跡の一部が、
埋め戻されてしまったという、
胸が痛くなるような話も、
聞くことができました。
もしもその目的が、
自分たちの権威を守るためなのだとしたら、
そのようなくだらない理由で
否定されてきた人類の足跡が、
どれだけあるのだろうと、
暗澹たる気持ちになるのは、
私だけでしょうか。
あなたもここに行って、
何かを感じて見ませんか?
【アクセス】
名古屋からJR特急ひだで飛騨金山駅まで約1時間33分
飛騨金山駅から車で25分又は焼石駅から車で約15分
名古屋から名鉄利用でJR高山線に乗り換えほか時間帯により幾つか方法があります。
山の中なので車で行くことをおすすめします。
地図
コメント