こんにちは!
旅作案内です。
この記事では
三池炭鉱
についてご案内します。
こちらの記事もあわせてお楽しみください。
《江戸時代から現代へ時代の変化を追いながら散策する町並み~日田市》
《室町時代から昭和時代まで日本を支えた鉱山の道を訪ねて~朝来市・神河町》
《山里の幸はおいしく食べて欲しいという情熱に満ちていた~山鹿市》
【行先・日程など】
1 観光日程
12月 初旬 火曜日
2 主な行先
3 移動方法 レンタカー
4 所要時間 1日
【万田ステーション】
世界遺産になっている三池炭鉱は
ほとんどの遺跡が福岡県にありますが、
万田坑だけは熊本県になります。

この地図の上部は福岡県側です。

万田坑は展示施設の
万田ステーションを併設しています。
万田坑は映画「るろうに剣心」の
ロケにも利用され、

その関係の展示もありました。



なかなか見応えがあります。



万田ステーションでガイドをお願いしました。
【三池炭鉱万田坑】
世界遺産なのですが、
観光客らしい人は
私たちのほかに家族が一組でした。

ひときわ目立つのがこの鉄塔。
この塔に滑車が設置され、
ケージを利用し
地下264mの坑道まで、
人や機材をおろすのに
利用されていました。

巨大な歯車は直径が160m以上はあります。
この歯車が滑車をコントロールしていました。

そして地底に降りる人たちが
運ばれたケージがこれ。


20人以上の人が
この幅1mないくらいの程度のケージに乗り、

時速16キロのスピードで、
地底を往復したそうです。
なかなかハードな通勤です。

構内から出てきて利用した浴場。

炭鉱だったので事故もあり、
残された家族が就業できる
職場や安全を願う神社も
敷地内にありました。
さらに奥に進むと
炭鉱電車がありました。

馬車鉄道から始まり、
やがて巨大なバッテリーを積んだ
電車に代わっていきます。
短期間でありながら技術の発展の
すさまじいスピードを
見た気がしました。
【三池炭鉱宮原抗】
宮原抗は福岡県になります。
万田坑からの距離は約2.4㌔
ちょっと気合を入れると、
歩ける距離です。
万田坑とは地下の坑道と
地上の鉄道で繋がっていました。

堂々としたレンガ造りの建物。

巨大な歯車。
こちらではケージを上げ下げした
滑車のついた鉄塔の下を
のぞき込むことができました。


【炭火地鶏屋 地かろ】
ここで休憩。
ランチをどうしようかと探したら、
なんと!
天草大王が食べられる
お店を発見。


各テーブルに炉があり期待大。



ちょっとボケた写真ですが、
お刺身もおいしく
とにかくどのお肉も新鮮。




美味しゅうございました。
【石炭産業科学館】
この日圧巻だったのは
こちらの建物。

思わず入口の階段も撮ってしまいました。

大牟田市が三池炭鉱に支えられ
発展してきたことが良くわかります。

なんか懐かしさを感じたのですが、

このロビーの雰囲気で
学校の校舎を思い出しました。
展示室に入ると

広いフロアにお社と機関車。
全く異質な二つが妙にしっくりとなじんでいます。

どこかの別荘にありそうな、
リッチなマントルピース。

炭鉱マン。
そして目を惹いたのは



労働組合が戦って
生活を勝ち取っていった名残です。
地下の坑道に降りる


模擬エレベーターに入ると
地下道に降りる揺れなどが体感できます。
エレベーターから出ると
そこはもう地下坑道。



石炭を掘り出していた様子を
リアルに見ることができます。


こんなに機械化されていたことに驚きました。

順路に沿って進むと

元の展示室に戻ります。

展示場の奥には
人力発電装置がずらり。



日ごろの運動不足
解消にもなりそうな、
楽しい空間でした。
【まとめ】
産業革命遺産と言うと
有名なのは軍艦島でしょうか。
なかなか興味を
そそられる遺跡ですが、
今回は一連で世界遺産に指定された、
三池炭鉱に行ってみました。
世界遺産なので観光客が来ているのでは?
と思っていたのですが、
ほとんど人はいませんでした。
12月という時期もあったのでしょうか。
訪れてみると、
明治の富国強兵からはじまり、
戦後の復興と高度経済の発展を支えた
大きな産業の力強さを
改めて知ることができました。
三池炭鉱も国の政策で
閉山となっていますが、
地上から有明海に続く坑道には、
今も大量の石炭資源が眠っています。
地球温暖化の阻止や
カーボンニュートラルなど
時代の波の中で
顧みられることのない膨大な資源が
技術の革新と共に
再び脚光を浴びることはもうないのかと、
残念な気持ちになりました。
なお一連の産業遺産は、
製鉄・製鋼・造船・石炭産業の
8か所が指定されており、
どれか1か所でも崩壊すると
世界遺産の指定が
取り消されるそうです。
使命を持って維持管理に努めている方々に
敬意と尊敬の念を禁じ得ない旅でした。
【アクセス】
博多駅から特急武蔵温泉行に乗車。鳥栖から快速荒尾行きに乗り換え大牟田駅まで約1時間。
大牟田市内では見どころがやや広範囲に点在するので、移動はバスになりますが、効率よく移動するのであればレンタカーがお勧めです。
地 図
【アルバム】






















































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